地方在住実家暮らしの資産運用

2019年5月運用成績

おいっす

今月もうだつの上がらない貧乏投資家の運用成績報告をしていきます。

世間では米中貿易摩擦やらHuaweiの締め上げやらで米国株は下落が続いていますね。

まあ長期投資家にとってそんなことはどうでもよく、私生活では自作PCを組んだことで支出が大幅(6諭吉強)に跳ね上がりました。多分これが今年一番大きな買い物になるので、今後の支出はいつも通り究極省エネになるはずです。

それでは早速集計していきます。

尚、今回からポートフォリオグラフメーカーという神器を使っていきます。

http://guide.fund-no-umi.com/tools/pgraph.html

 

合計資産

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続いて各ポートフォリオの内訳を見ていきます。

 

ソーシャルレンディング

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投資信託

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※S&P500、全世界株式、先進国株式は全てeMAXIS Slimシリーズ

楽天証券に債券ファンド等が8.2万円。

ETF

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iDeCo

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まとめ

あれ?資産減ってね?と思ったのですが、恐らく先月の運用報告でサバ読んだのだと思います。誰も気にしてないしいいよね。

今後はソシャレンの割合を減らし、NISA枠一杯を使い切るためにETFの積立額を増やしていこうと考えた次第です。はよ債券売りたい。

CREALやFANTASなどの不動産投資型にことごとく惨敗しており、デポジットが多めです。さらに言うとクラウドクレジットに入金したきり放置していたので、出金してETFに回します。

iDeCoはいよいよセレクトプランへ移管しました。100%外国株式ですがあまり参考にしないでいただくと幸いです。

 

ではノシ

『ゲームは人生の役に立つ。 ~生かすも殺すもあなた次第』感想

おいっす

先日に小幡和輝さんが行った新著のプレゼント企画に応募したので、記事にしました。

小幡さん、面白い書籍を献本させていただき、ありがとうございます!

 

先日連絡が届いて気づきましたが、公式ブログにて本書の一部が無料試し読みができます。気になる方は是非一読することをおすすめします。

www.obatakazuki.com

この企画に参加した理由は、私自身ゲームが大好きなのですが、ゲームに対する焦燥感と罪悪感があり「こんなことをやってていいのか?」という気持ちが芽生えてしまい、純粋にゲームを楽しめることができなくなったからです。そんな中、偶然にも小幡さんの新著プレゼント企画を見つけ、『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』というタイトルにピンときて「これは読むしかないな」と考えたからです。たまたまブログをやっていたというのもありますけどね。実績を問わないというのは有難いです。

実際に読んでみると、小幡さんと私の年代が近いこともありポケモンスマブラ遊戯王といったあらゆるゲーム(カードゲーム)を例に挙げていてすごく共感できました。

本書では、4人の識者との対談形式で書かれています。それぞれの専門分野からゲームというものに対する見解をあらゆる切り口から語られており「そういう考えもあるんだな」と納得し、非常に参考になりました。

ゲームタイトルなどの専門用語が出てきても、ページ下部に簡易的な説明が記載されており、それが大変親切で普段からゲームなどのサブカルチャー文化に触れていない方にも内容がすんなり頭に入っていけるはずです。

 

 

ブレイズクロー石川のゲーム経歴

本記事を執筆するにあたり、私のゲーム経歴をざっと紹介していきます。

生誕~幼少期

記憶の限りでは3歳頃にやった『スーパーマリオ64』が初めてのゲーム体験。そこからどんどんゲームの世界にのめり込んでいく。

この時期にやったゲーム

スーパーマリオ64』『マリオカート64』『スマブラ』『ポケモン赤緑』など

幼少期~小学校期

初めて触れたゲームがニンテンドウ64だったため、すっかり任天堂ファンボーイに。私が通っていた学校は全校生徒が少なく、1学年1クラスだったこともあり学年間での垣根を超えた交流が当たり前だった。皆で集まって『スマブラDX』や『エアライド』などの4人対戦ゲームをメインに様々なゲームを楽しんだ。カードゲームでは『デュエマ』が主流だった。

この時期にやったゲーム

スマブラDX』『エアライド』『パワプロ』『ポケモンRS』など

小学校期~中学校期

深夜アニメにドはまりする黒歴史時代。『MHP2』『MHP2G』が大流行し、ソロマルチ問わず没頭する。同時に『遊戯王』を勧められる。その奥深さに魅了され、日夜カードを買い漁る日々を送ることも。高校受験を控え、ゲーム禁止令が厳重になる。ゲームをやる時間より深夜アニメを観る時間の方が長かった気がする。

この時期にやったゲーム

MHP2』『MHP2G』『MH3』『PSPo2』など

中学校期~高校期

この頃から皆で集まってゲームをすることが激減する。代わりにオンライン対戦ゲームが中心になる。

この時期にやったゲーム

『スパ4』『MHP3』『DDFF』『BF3

高校期~短大期

割と最近。最新のゲームを追うこともなく、一周回ってレトロゲームで盛り上がることがちらほら。短期間ではあるが『遊戯王』にも復帰し、環境の変化に驚愕する。友人の勧めで『艦これ』を始め、以後2年半提督業を勤め上げる。

この時期にやったゲーム

マリオカート8』『スマブラWiiU』『艦これ』『スプラトゥーン』など

短大期~社会人期(現在)

余暇時間が極端に減少し、更に軽度のうつによる弊害もあり、ゲームに対する熱意が薄れてしまう(現在は良好)。PS4、PCと色々手を出すが、前述の謎の焦燥感と罪悪感からどれも長続きしなくなる。

この時期にやったゲーム

『R6S』『BF1』『PUBG』『フォートナイト』など

 

以上の経歴から分かるように、始めは好きで好きで仕方がなかったゲームが、いつしか純粋に楽しめなくなっていきました。

今でもゲームはやりますし、楽しんでいます。ですが、いつから純粋に楽しめなくなったのか。どうすれば以前のようにゲームを楽しめるようになるのか。という疑問を本書から答えを探していきます。

 

なぜゲームは時間の無駄に感じてしまうのか

もし今ゲームをしていて、「ああ無駄なことしてるなぁ」と感じているとしたら、ちょっとか考え方や見方を変えるだけで、これまでにゲームに使った時間やお金を無駄にしなくても済むと思うし、この本がそのきっかけになってくれるんじゃないかと思っています。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.4

ゲームに対する風当たりの強さは昔に比べて大分和らぎました。理由は様々ですが、大まかな要因はスマホゲームの普及とYouTuberの台頭、あとはeスポーツの発展などでしょう。

現代はゲームに対する偏見が確実に良い方向に変化しています。それでもなお、ゲームを純粋に楽しめないのは「ゲームは時間の無駄」という思考が心のどこかにあるからだと考えています。

本書を読んでから、ゲームから何かを得ようとする姿勢が人生の糧になるのだ。という一つの答えが見つかりました。

他にも、小幡さんの考えるゲームをやることのメリットに腑に落ちる内容が多かったので列挙していきます。

 

ゲームをやることのメリット

小幡さんの考えるゲームをやることのメリットは以下のように書かれております。

  • コミュニケーションツールとして活かせる
  • 共通の話題ができる
  • 自己肯定感が得られる
  • 歴史や文化への興味が湧く
  • 経済を学べる
  • 仮説検証力を培える
  • 説明する力(プレゼン力)が身に付く
  • 現代なら仕事に繋がる

一つずつ私の経験を織り交ぜて解説していきます。

コミュニケーションツールとして活かせる

僕の場合は、友だちと遊ぶための「道具」としてゲームを使っていたけれど、これからの時代はむしろ、新しいコミュニケーションツールとして、ゲームを積極的に使うことを考えてもいいんじゃないかと思う。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.56

私のような極度の人見知りで発達障害疑いのある人でも、ゲームとなるとそれはもう水を得た魚のように話すことができたので、ゲームの存在に非常に助けられました。

同世代でゲームをやらなかった人、ゲームが嫌いな人はまずいません。それゆえ平等に楽しむことができる最高のコミュニケーションツールだと私は考えています。

共通の話題ができる

ゲームは世代を貫く”横串”となる共通言語なのだ。それにあえて触れさせないというのはオススメできない。みんなが知っていることを知らないというのは、かなりの疎外感があるし、コミュニケーションにおいてはマイナスでしかない。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.101

小幡さんの言う「ゲームは世界の共通言語」という言葉にはすごいしっくりきました。

ゲームには人種、性別、宗教を問わず誰でも繋がることができる力があります。意思疎通が取れなくてもゲームという共通の言語であれば盛り上がれるし、お互いを認め合うことができます。

ゲームの世界大会を観ててもそれをつくづく実感しています。

私はプロの試合を観るのも好きで、『スマブラ』の世界大会なんかは特に好んで視聴しています。


Genesis 6 SSBM - RB VGBC | aMSa (Yoshi) Vs. Tempo | Axe (Pikachu) Smash Melee Tournament LS

どのような試合でも相手を問わず自分の今までの成果を全力でぶつけ合い、最後にはお互いを讃えあう姿は正にスポーツそのものです。他言語が話せなくても分かり合えるゲームという存在は、今や損得では語れない大切なものなのだと改めて感じました。

余談ですが、私が『スマブラDX』部門で好きなプレイヤーはaMSa選手です。理由は勿論DX部門で数少ない日本人プレイヤーということもありますが、マイナーキャラである『ヨッシー』を使用してトッププレイヤーをバシバシ倒していくのが観てて気持ちいいからです。

歴史や文化への興味が湧く

僕は今、地域の活性化の仕事をしているのですが、元々は歴史に興味を持ったことがきっかけで、「戦国無双」や「信長の野望」といったゲームから始まっています。それまでは全然興味がなかったのに、「うわー、サムライってかっこいい!」「真田幸村って超ヤバい!」と思って、それから地域の文化にも興味を持つようになりました。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,pp.44-45

小幡さんがゲームから歴史に興味を持ったのと同じように、私も『SimCity』シリーズや『Cities: Skylines』といった都市育成シミュレーションゲームで税金等の財政の仕組みに興味を持つことができました。

また、住人のニーズに沿って施設を充実したり、限りある財源でどのように都市を発展させていくか、といった非常に多様性のあるゲームで面白いので是非一度プレイしてみることをオススメします。


Cities: Skylines - Release Trailer

store.steampowered.com

また、小幡さんのように戦国ゲームで歴史に興味を持ったように、戦国ゲームが生活において役に立っている例を挙げます。

ここで、私が現在読んでいる漫画『五等分の花嫁』にて登場する「中野 美玖」という人物を紹介します。

尚、ここではあらすじは省きます。

五等分の花嫁(1) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

作中のヒロインは五つ子で全員勉強嫌い。しかし、その中でも美玖は歴史の小テストを実施した際に比較的点数が高かった。

理由は戦国武将が出てくるゲームから惹かれていったと話している。

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その後もテストを実施する度に社会科の点数にて高得点を重ねていく。

漫画のキャラを例に挙げましたが、このようにゲームには楽しみながら学べる良いツールと捉えることができます。

何故ここで『五等分の花嫁』を例に挙げたかというと、滅茶苦茶面白いので読んでねってことを遠回しに言いたかっただけです。

経済を学べる

このように、重要なのはカードの価値が常に変動しているということ。大会で優勝するなどして結果を出したものや、有名なプレイヤーがネットで紹介するカードは価値が上がるし、新しいカードもどんどん追加されているので、そのたびに既存のカードの価値が変わるのだ。

たとえば、Aというカードがあって、このAよりも強いBというカードが出たら、当然Aの価値はそれまでよりも下がる。ところが、このAと組み合わせることによってすごく強くなるCというカードが出てきたら、Aの価値は上がる。まさに経済原理。そんなことが常に起きているのがカードゲームの世界なのだ。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.101

私も遊戯王をやっていた身なので言えますが、本当にカードゲームは経済そのものだと当時も薄々感じていました。

カードの価格が決まる要因には

  • パックの封入率
  • 書籍、会場限定カードの高騰
  • 再録による下落
  • 裁定、エラッタによる変動
  • 禁止・制限改訂による変動
  • ルール変更に伴う変動

以上のように、様々な要因で価格が決まります。

禁止・制限改訂による変動を例に挙げますと、大会で猛威を振るっており、採用率100%で且つレアリティの高いカードがありました。数日前まで1枚3,000~4,000円で取引されていたのが、ある時禁止カードに指定されて紙屑同然になってしまった……

なんてことは、遊戯王ではよくあることです。

株式投資と共通しているのは「何が起こるか分からない」ということです。

分からないながらも、経済情勢はある程度予測ができるように、カードゲームもまた「このカードは強すぎるからいずれ禁止になるな」といったように、将来を予測して取引することがカードゲームは経済と言われる所以だと思います。

仮説検証力を培える

では、どうすれば勝つことができるのか。自分なりの仮説を立て、そのデッキにおける目標を設定し、対戦を重ねて仮説検証を行っていくことで、強いカードの組み合わせを自分なりに見つけていくしかない。そして、それがこのゲームの醍醐味でもある。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,pp.103-104

現代の職場では指示待ち人間が多くなったと散見しますが、ゲームにおいて「なぜ勝てなかったのだろう?」という疑問を抱くことはそういった指示待ち人間を未然に防ぐ処方薬だと思います。

勝てなかった原因を自分の頭で考え、試行回数を重ねて自分なりの最適解を見つけるという行動は、そのまま仕事でも活かせることができます。

逆に、小幡さんも懸念していることですが、最近の子はすぐデッキレシピをコピーしたり、ゲーム攻略サイトYouTubeで動画を観るといった思考停止に陥りがちだとされています。日頃から自分で仮説検証する能力を鍛えなければ、いざ人生の分岐点で決断することになった際、自分の頭で考えずに他人に委ねて後悔してしまいます。それだけはあってはならないので、せめてゲームでは仮説検証を重ねて自分なりの最適解を見つける経験を積んでいって欲しいです。

説明する力(プレゼン力)が身に付く

ゲームの説明には、物事を客観的に見る力、説明の順番を組み立てていく論理的思考力、プレゼン能力などが求められる。また、できる限り相手の知識レベルを把握し、そのレベルに合わせて、ほかのたとえなども用いながら説明する必要がある。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.106

仕事を教える、物事を伝える、相手の気持ちになって考える──こうした能力は、そのまま仕事につながるし、さまざまな分野に応用できる力なので、僕はゲームからこのコツを学べて本当に良かったと思っている。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.107

頭のいい人は説明が上手い。これは私が今まで生きてきて感じたことです。

それは本書でも述べられており、理由としては上記で抜粋したように相手に合わせて話す気遣いと、論理的思考力やプレゼン能力に秀でているからです。

日常での会話においても、相手が専門用語を理解しておらずに話を進める人が大多数だと感じています。自分の好きなことを相手に理解してもらうには分かりやすいたとえを用いることが効果的です。

最近、『オートチェス』というゲームが流行っているらしく、どういうゲームか調べたところ「8人でやる麻雀バトルロワイヤル」だそうです。うん、分かりやすい。

と、このように麻雀ならやったことがない人も何となくどういうルールかは分かりますし、バトルロワイヤルということは最後の1人になるまで戦うんだな、といったように理解できるはずです。

nlab.itmedia.co.jp

ですが、それをもし子供にも説明してごらん、となったら子供は麻雀もバトルロワイヤルという言葉自体分からないので、なかなかこれが難しいものです。

いつか子供にも難なく説明できるようにプレゼン力を鍛えておきたいです。

現代なら仕事に繋がる

ゲームを仕事にするというのは、ゲームを作ることだけではない。たとえば、スマホゲームが増えてきた結果、ゲームで遊んでみてエラーが出ないかを検証する「デバッグ」という仕事が増えてきた。ゲームを題材に文章を書くことを仕事にするライターやブロガーも多いし、ゲーム実況を投稿しているユーチューバーもいる。彼らもゲームを仕事にしていると言えるだろう。

小幡和輝『ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第』エッセンシャル出版社,2019年,p.151

先日、このようなタイムリーな記事を見ました。

diamond.jp

今やゲームの市場規模も年々右肩上がりで、中でも動画配信界隈が特に盛り上がっていると感じた記事です。

有名ストリーマーの影響力というのは計り知れず、新作ゲームの依頼は時給数百万単位の報酬でもゲーム会社は余裕で元が取れると見込んでいるのでしょうね。実際にそれで『Apex Legends』は大成功を収めた良い例でしょう。

また、小幡さんは人生のスキルアップにはドラクエの転職の概念で学んだと書かれています。一つ一つのスキルは平凡でも、組み合わせれば大きな力となるという理論は、堀江貴文さんの著書『多動力』でも似たようなことが書かれています。

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

 

ざっくり書くと、人は大抵10000時間費やせばその分野で100人に1人になれるそうです。しかし、もし他の分野で10000時間費やせば100×100=10000人に1人。さらにほかの分野に10000時間費やして10000×100=1000000分の1人。といったように自分の希少価値が高まっていくということです。

それを踏まえてゲーム×ブログやゲーム×解説者といったように、様々な分野を組み合わせて希少価値を高めていけば、やがて大きな仕事に繋がるはずです。

 

まとめ

読み終えた感想としては、考え方次第でゲームはこんなに付加価値があるんだなあと感じました。完全な娯楽や暇つぶしでやるゲームは息抜きには良いですが、そればかりでは人生の糧になることはほとんどありません。ゲームの中にも意味を見出してどう活かしていくかを考えた時、初めて人生の役に立つのだということが分かりました。

また、物事には必ず正と負の側面があるように、ゲームをやることのデメリットも多く存在します。

先日、WHOが「ゲーム障害」を正式に認定したことで物議を醸しています。

www.nikkei.com

要はゲームと日常のバランスを保つことが大切だとされており、没頭することが必ずしも悪いということではなく、日常生活に支障をきたさない程度にやるべきことをやっているかが焦点なのでしょう。

私の今後のゲーム目標として「より良い人生にする」ためにゲームを楽しむことを意識していこうと考えております。

 

それでは、良きゲームライフを。

ではノシ

ゲームは人生の役に立つ。  ~生かすも殺すもあなた次第

ゲームは人生の役に立つ。 ~生かすも殺すもあなた次第

 

 

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』身の回りから見た10の思い込み(後編)

おいっす

前編から引き続き、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』で書かれている10の思い込みについて、身近なことに関する思い込みを調べていこうと思います。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

 

パターン化本能

パターン化本能とは、一つの例が同じグループの物や人に当てはめてしまう本能のこと。そのため、同じグループの中でもより小さい分類に分けること。例外に気づくこと等が適切とされています。

パターン化本能は誰にでも思い当たる節があるでしょう。海外を取材する映像を見て「そうか、この国ではこれが当たり前なんだな」とつい思い込んでしまうものです。

日本人特有の風潮としては、血液型占いがありますね。血液型なんかで性格を推し量るのはバカバカしいと思いがちですが、なぜか信じる人が多いんですよね。なぜでしょうか。

就活、転職者向けの情報を扱うキャリコネニュースに一つの回答が見つかりました。

news.careerconnection.jp

たしかに、日本人には多様性よりも形式を重んじる文化が根強く残っています。

面白半分での血液型占いは許容できますが、本気で信じていてその思想を他人に押し付ける人がいるのもまた事実。そういった人に流されず、合理的に物事を判断する習慣を身に着けていきたいですね。

宿命本能

宿命本能とは、持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方は決まるという思い込みのこと。しかし、貧困の国なら永遠に貧困が続くということはなく、少しずつゆっくりと変化している。そのことを意識していくことで宿命本能を抑えることができるそうです。

例えば、貧乏な家庭に生まれた子供は、同じように貧乏な人生を送る。といった思い込みが少なからずあります。

最近では、大学無償化が話題になりましたね。

www.nikkei.com

大学で専門技能を学び、選択の幅を広げて収入の高い職業を選べるようになれば、低所得世帯から抜け出すことができるはずです。

このように、社会は少しずつ良い方向へ変化していくので、〇〇だから〇〇ができない。という思い込みは和らぐはずです。

純化本能

純化本能とは、様々な問題を一つの原因と一つの回答を当てはめてしまう傾向のことを言います。そうならないために、自身の肩入れしている考え方や専門分野に固執せず、違う意見の人に比較、検証してもらう。そのように違う分野の人の意見に耳を傾ける事が大切だとされています。

純化本能の項目でも紹介されていますが、「子供にトンカチを持たせると、なんでもくぎに見える」ということわざがあるように、専門知識を持っていたらなんにでも使いたくなるものです。

私自身、株式投資を始めて半年以上経ったこともあって、人並みの金融知識が身に付いたと自負しています。大多数の人は投資なんて興味がないと分かっていながら、ついつい話してしまいがちなことが僅かながらありました。

ですので、少し立ち止まって投資関係で得た知識に固執せず、様々な角度からの切り口で物事を見ること意識していきたいです。

犯人捜し本能

犯人捜し本能とは、なにか悪い事が起きた時、誰かを責めることに気持ちが向いてしまう。特定の誰かを責めていては思考停止に陥ってしまうし、問題の解決にならない。そのため、誰かに責任を求める癖をやめ、問題を引き起こす原因となったシステムに力を注ぐべきとされています。

何処にでもいますよねえ、責任を擦り付けようとする人。犯人捜しをしても何の解決にもならず、また同じ失敗を繰り返してしまいます。

身近な例として、学校によるいじめの問題があります。

www.nikkei.com

https://www.nikkei.com/content/pic/20181025/96958A9F889DE1E4EBE0E6E4EAE2E0E7E3E2E0E2E3EA9180EAE2E2E2-DSXMZO3692466025102018CR8001-PB1-4.jpg

いじめの認知件数が増えたということは、それだけ世間のいじめに対する認識が変わったことが覗えます。

数年前では大した問題だと思われず、揉み消されていたはずです。

このように、正確なデータを調べてみると国内でも少しずつ社会が良くなっていることを知ることができます。

「いじめはいじめられる側にも問題がある」という暴論がありますが、いじめは誰が悪いということはなく、いじめが起きてしまうシステムを見直すことが最善だということを犯人捜し本能から学びました。

焦り本能

焦り本能とは、今すぐ決めることを急かされると、考える力が失われて冷静な判断ができなくなってしまうこと。今すぐ決めなければならないことは滅多にないので、冷静に情報を収集し、正確で重要なデータを見ることを意識するのが良いとされています。

個人的見解としては、焦り本能は適材適所といったところでしょうか。

「結果を出すには今すぐ行動しよう!」みたいな売り文句は度々聞きますが、あながち間違いではないですし、合ってもいないと思います。

私自身、投資を始めた理由の一つに将来への資産形成という目的がありました。投資を始めたこと自体は間違いだと思っていませんが、もう少し情報収集をしてから始めればよかったと思っています。よく分からないうちに資産の大半をぶちこむことのリスクは計り知れないです。それではただの投機です。

世界経済は右肩上がりに推移していると言われていますが、金融業界は複雑なシステムのため正確な予測はできません。

焦り本能から学んだことは、小さく始めることが大切だと感じました。

投資も「まずは小額から」をモットーに普及できればと思っています。

まとめ

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を読んで感じたことは、「木を見て森を見ず」ということわざがしっくりきたことです。

問題を一部分から見て悲観するよりは、多方面から分析して事実を知ることがストレスの軽減に繋がり、人生の役に立つことができるはずです。

今回は身近な事からファクトフルネスを試してみましたが、これを機に習慣化していくことを目指していきたいです。

今後、極度の貧困が解消する国が多くなり、少しでも早く経済成長著しい投資対象の国が益々増えてくることを願うばかりです。

ではノシ

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』身の回りから見た10の思い込み(前編)

おいっす

発売日に購入してしばらく平積みしていた『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を読了したので記事にしました。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

内容を要約しますと、世界は皆が思うより良い方向に向かっているよって話です。では、なぜ人々は悲観的に世界を見てしまうのか、という理由を10個の思い込みを世界各国の統計や出来事を例にして解説しています。

私自身、低学歴なので統計学とか、そういった分野の話は疎いものです。ですので、へえーそうだったのか、知らなかったー、という小学生並みの感想ぐらいしか思いつきませんでした。

そもそもなぜこの本を手に取ったのかというと、単純に前評判が良く、SNS等でおすすめされていたのをたまたま見たからです。特にこれといった理由はなく、どういった内容なのかも把握していませんでした。

しかし、結果的に言えば読んで良かったと思っています。内容は純粋に面白いですし、ファクトフルネス(事実に基づく世界の見方)を習慣にしてみようと考えるようになったからです。著者もファクトフルネスの習慣を広めたいと述べていますので、読む人はともかく、著者にとっては成功したと言えるでしょう。

上記で書きましたが、低学歴だから〇〇ができない。といった思い込みも、ファクトフルネスを用いればそうとは言い切れないと考えられます。

ヘンリー・フォードビル・ゲイツスティーブ・ジョブズ前沢友作など、数多くの成功者が進学しない、大学中退という選択をしていきました。

なお、彼らは明確な目標を持ってその道を選択したため、学歴より個人の意思の強さが成功のための重要な要素だと私は考えています。

 

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』では世界各国を例に10の思い込みを挙げていますが、「では身の回りのことではどうなのか?」という素朴な疑問が浮かんだので調べてみました。

ちなみに、10個まとめて記事にすると長くなりそうなので、前後編の2回に分けて書いていこうと思います。

 

 

分断本能

分断本能とは、人は何事にも2つのグループ(二項対立)に分けたがる本能を持っていますが、実際はその中間部分に大半の人が位置しているというものです。

日本では格差社会が云々とよく議論されていますが、それは本当なのでしょうか。

そう思って調べてみたところ、ちょうどダイヤモンド・オンラインの記事で日本の格差に関するデータを扱った記事がありました。

diamond.jp

2016年9月と少し古い記事ですが、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』でも書かれているように、上位層と下位層の差は縮まり、中間にある層が増えていることが分かります。

まあ、そもそも「一億層貧困」と揶揄されているように、世界的に見たら日本は所得がじわじわと減っています。国内にばかり目を向けず、全世界に視野を広げることを意識して過ごすことがベターなのでしょう。

ネガティブ本能

ネガティブ本能とは、実際には世界は良い方向に進んでいるのにも関わらず、多くの人が「世界はどんどん悪くなっている」と思い込んでしまうこと。その原因はネガティブなニュースが耳に入りやすく、記憶に残りやすいことと、良い方向に進んでいる出来事はニュースになりにくいことです。

そのため、良くなっているニュースより悪いニュースの方が広まりやすいことを自覚することや、「悪い」と「良くなっている」は両立していることを理解しておくことが、ネガティブ本能を抑えることに有効とされています。

ここ最近では、自動車による痛ましい事故が度々耳にしています。

ほぼ連日のように自動車事故のニュースが報道されており、まさしく自動車事故が増えていると、多くの方が感じているはずです。

そこで、本当に自動車事故が増えているのか調べてみました。

www.jiji.com

自動車が普及して、上昇する年もありますが、徐々に減少していることが見て取れます。

また、事故の原因として「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という報道が散見されるので、原因別で調べてみました。

gazoo.com

上記の記事のグラフがどのように集計したのかは定かではないので、信憑性はあるとは言い切れませんが、「ブレーキ操作不適」の項目以外は減少しています。しかし、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と同義の「ブレーキ操作不適」が増加傾向になっています。

このように、課題はまだあれど確実に良い方向に向かっていることを知ることがファクトフルネスの目的です。

また、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』のネガティブ本能の項目でも書かれていますが、世間の監視の目が広まったことによって、悪いニュースが増えたと考えることが聡明かと。

直線本能

直線本能とは、世界の人口増加のような右肩上がりは永遠に続くことはありえないということ。グラフには、様々な形が存在することを認識することで、直線本能を抑えることができるとされています。

身近な例で限界効用逓減の法則(げんかいこうようていげんのほうそく)という法則があります。

限界効用 - Wikipedia

こちらも、ダイヤモンド・オンラインに分かりやすい記事がありましたので、一読してみて下さい。

diamond.jp

年収と幸福度の関係のように、あらゆるグラフはひたすら直線に推移することはない、ということです。

個人投資家として直線本能に関して思うことは、右肩上がりに推移する世界経済がいずれは横ばいになるのでは?という懸念が浮かびました。

過去から見ればNYダウやS&P500が右肩上がりに推移しており、今後も上昇傾向にあることはあらゆる書籍で書かれています。

しかし、直線本能の項目に書かれていますが、いずれは人口増加は横ばいになる時が来ると予測されています。

それが2100年の出来事といえど、人口増加が停滞するのと比例して世界経済も停滞するのでは?と思いました。まあそれでも積立投資は続けるんですけどね。ええ。

恐怖本能

恐怖本能とは、恐ろしいものには、自然と目がいってしまうこと。また、「恐怖」と「危険」は違うということ。起きる可能性が低いことに注目しすぎず、本当に危険なことを察知することで恐怖本能を抑えることができるとされています。

恐怖本能の項目の例に、福島の原発事故が挙げられていました。原発事故は、正に恐怖本能の象徴といえるでしょう。

www.asahi.com

放射能による死亡者数を検索したところ、放射能が直接死に繋がった確証が得られませんでした(信憑性のある記事が見つからなかった)。

その代わりに、上記の朝日新聞デジタルの記事にありますように、避難生活による疲労やストレスが震災関連死の大多数を占めています。

このことから、恐怖本能を抑え、今できる最善のことに目を向けることを意識しておくことが大切なのだと感じました。

過大視本能

過大視本能とは、目の前のことを最重視してしまうことで数字の規模や大きさを勘違いしてしまうこと。過大視本能を抑えるには「比較」と「割り算」を使うことが有効とされています。

最近ですと、2019年10月から消費税が8%から10%に引き上げられることで度々論争されていますね。では、その消費税10%は世界的に見たら高いのか?1人あたりだとどれくらいの負担になるのか?「比較」と「割り算」をしてみます。

税の国際比較 | 税の学習コーナー|国税庁

https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/img/ill13_01.gif

国税庁のサイトを参考にしました。他国と比較してみると、それほど高くは感じないことが分かります。

次に、税収の内、消費税がどのくらいを占めているのかを国ごとに割ってみます。

と思いましたが、財務省のホームページに税収に関する資料がありました。

税収に関する資料 : 財務省

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/017.gif

計数は2015年のものですが、OECD加盟国の中では消費税の割合は下位の方にあります。その代わりに、他の税収が軒並み平均以上となっています。

FIREを目指している私としては、消費税増税という目の前のことを重要視しすぎず、如何に他の課税を節税できるかに注力することがFIREへの近道だと考えています。

まとめ

このように、ファクトフルネスを実践して世界から身の回りの事柄まで幅広い事実を知ることができれば、人生の役に立ち、ストレスが減り、気分も軽くなるはずです。

いやあ、それにしても統計などを調べながら記事を書くのはすごく疲れました。ですが、辛いと感じるのはまだ習慣化していないことの証明なので、コツコツとファクトフルネスを実践して、習慣化していきたいです。

後編では、残りのパターン化本能宿命本能純化本能犯人捜し本能焦り本能について書いていきます。

ではノシ

楽天銀行の自動スイープを設定しているのに証券口座支払いになってしまう症状の解決法

おいっす

タイトルのような現象に陥ってしまって色々模索していたら解決したので記事にして残しておきます。同じ現象に遭遇した方の参考にしていただければ幸いです。

 

いつものようにハッピープログラム目的で100円投資をしようとしたところ、

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ムムッ!証券口座支払いになってる!

ということで原因を探ったところ、前日に売却した金額が証券口座に残っていたという単純なことでした。

ですが、売却から受渡の期間中は証券口座内にある扱いであり、受渡前から使うこともできるみたいです。

銀行口座から支払いたいのに、証券口座からの支払いが優先されてしまうのはハッピープログラム利用者としては中々困ったものです。

そこで解決法ですが、

トップページから入出金・振替タブへ。

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入出金・振替画面から出金へ。

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この画面では0円ですが、当日出金で出金可能額から全額引き落とすと銀行口座からの支払いができるようになります。

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お疲れさまでした。

 

追記

それでも証券口座からの支払いになってしまう場合、翌営業日以降に受け渡しされる金額が残っているはずです。その解決法も残しておきます。

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①出金画面から指定日出金を選択する。

②この画面では0円ですが、例えば売却した額が1,000円の場合は1,000円と出金可能額に表示される。そのような状態では証券口座支払いが優先されてしまう。そこで、最短の出金指定日を選択する。

③出金可能額すべてを選択する。これで証券口座には0円の状態になる。

④確認するをクリックして、後は画面の指示に従って出金をする。

以上になります。

ではノシ

『敗者のゲーム』まるで名言のバーゲンセールだな……

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おいっす

今回は、チマチマ読み進めている『敗者のゲーム』には名言がてんこ盛りですよって話です。インデックス投資家として読むべきかなと思い手に取ったのですが、私自身IQがアレなのと読書量とか投資歴が乏しいこともあり、正直理解できる部分があまりなかったですてへぺろ。ちょっと難しい話が多いので、数年後に再度読めば、また違った視点で読むことができるのだと信じて、今回は理解できた範囲を記事にしていきます。

 

敗者のゲーム〈原著第6版〉

敗者のゲーム〈原著第6版〉

 

 

簡単に『敗者のゲーム』を要約しますと、アクティブファンドじゃ市場に勝てる確率はかなり低いからインデックスファンドがおすすめ。以上。

といった内容です。あらゆる投資本で推奨されている長期・分散・積立のイロハを事細かに書かれている投資本の集大成ともいうべき内容ですね。

現代では本書のような内容がネットで無料かつ良質な情報がすぐに手に入りますが、改めて再認識した事もいくつかあったので、投資初心者から経験者まで一読してみることをおすすめします。

『敗者のゲーム』と似た内容の本にこれまた名著の『ウォール街のランダム・ウォーカー』もあわせて読むことがブログSNS界隈で勧めらています。

 

 

どちらも数十年前に出版された書籍ですが、今でも多くの投資家に読まれ、語り継がれているということは『ウォール街のランダム・ウォーカー』のサブタイトルにもあります「株式投資の不滅の真理」が陳腐化されていないことが証明されているということですね。

 

先ほども書きましたが、本記事では『敗者のゲーム』内にあります名言・格言をただただ書き記していきます。

 


 

運用機関は市場に勝てない。市場が運用機関に勝っている

 

投資は「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」へと変化した

 

市場に勝つ唯一の方法は、他の投資家のミスを利用すること

 

市場タイミングに賭けてみようというのは「悪魔の囁き」だ。決して耳を傾けてはいけない

 

プロの投資家に勝つには、相当な運が必要である

 

投資は娯楽ではない。責任である。投資は本来「エキサイティング」なものでもない。むしろそれは原油の精製やクッキー、ICなどの製造工程のように、じっくり腰を据えて取り組むべき作業である。投資がエキサイティングになってきたら、何かが変だと思う必要がある。ほとんどの投資家にとって、生還できることが成功の秘訣と言えるだろう
投資で成功するうえでの最大の難関は、頭を使うことではなく、感情をコントロールすることである

 

マーケットという、きわめて情緒的な環境の下で、冷静で合理的であり続けるのは決して容易ではない。難しいのは最善の投資政策を作成することではない。むしろ、乱高下するマーケットに惑わされずに、当初の投資政策を堅持し続けることである

 

プロの投資家に勝つには、相当な運が必要である

 

人間は心配性である。一年で10%上がる投資の一か月ごとの上昇率は1%にも満たない。一日単位の上昇率はほとんどゼロに近い。したがって、毎日の株価の動きを気にしても意味がない。ところが実際には、毎日欠かさず株価をチェックする投資家は少なくない。株価などは、四半期に一度見れば本当は十分なのである

 

人間は楽観的である。しかし投資においては、人間は楽観的であるよりも、客観的で現実的であることの方がはるかに重要である

 

人間は間違いを認めたがらない。投資家が自分の投資成果をしばしば過大評価していることは、多くの研究が示すとおりである。投資家は自分に対してさえ間違いを認めたがらない

 

人間は感情的である。株価が上がれば笑い、下がれば泣く。価格の変動が激しいほど、泣き笑いも激しくなる

 

問題は市場にあるのではなく、自分自身の側にある

 

ポートフォリオは運用基本方針を下に編成、管理するべきものである

 

投資家は、自分のニーズを最もよく知るエキスパートである

 

長期投資家にとって、短期リスクは心配無用

 

時間とともに、ある種の資産への投資の魅力は最大から最小へ、あるいは最小から最大へと様変わりする

 

大切なのは自分自身の運用の質の高さより、むしろ競争相手に対する比較優位だ

 

運用においては、長期では驚くようなことはないが、短期では驚きの連続だ

 

アインシュタインによれば、人類最大の発見は「複利の考え方」である

 

投資リスクは3種類。2つは実質的に回避できるが、第3のマーケット・リスクは管理されなければならない

(ここでいう3種類のリスクとは「価格リスク」「金利リスク」「事業リスク」の3つである)

 

平均以上の市場を取ることにより、平均以上の収益を得ることができる

 

市場リスク管理が資産運用の主要な目的である

 

効率的ポートフォリオは、選ばれた特定の市場リスク水準に対して収益を最大にするもの

 

長期投資に成功する秘訣は、巨額のロスを避けることだ

 

運用基本方針は最も強力なパニックの予防薬である

 

株価が上がった時に喜ぶのも間違いだし、下がった時に悲しむのも間違いである

 

運用基本方針は、投資家の長期運用目的と運用機関の日々の仕事を結びつける

 

市場自体の上昇をファンド・マネージャーの能力と混同してはいけない

 

ファンド・マネジャーの優秀な成績が実力なのか運によるものなのか判別するのには何十年もかかる

 

ポートフォリオの運用成果は同種のものの間で比較すべき──成長株同士、小型株同士──

 

リスクを取りにいく場合、耐えられる範囲内に留まること

 

運用機関の「使命」は投資家と合意のうえ、書面に明示すること

 

いったん適切な運用基本方針が策定され、実施された後は、方針の修正には慎重であるべきだ

 

個人投資家にとってインフレーションはまさに重大問題である

 

長期投資家は、株が値下がりした時にこそ喜ぶべきである

 

「巨額の資産を築くためには大変な勇気と注意力が必要だ」

 

世代ごとの運用などない

 

あなたの資産は、あなたの望みや意図を知らず、関心もない

 

ゆったり構え、じたばたしないこと。それが長期的な成功の秘訣である

 

莫大な遺産は、子供にとって必ずしも幸せでない

 

お金の象徴するものは人によってさまざまである

 

あなたの資産は、あなたが作り上げた価値の積み重ねである

 

---------- 個人投資家のための十戒 ----------

 

1.投機的判断で動いてはいけない。もしあなたが衝動に駆られ、どうしても相場を見ながら売買しようというなら、あなたはプロを相手にしていることを自覚すべきだ。投資額をラスベガスでプロとギャンブルする場合の金額程度に抑えた方がよい(勝負の結果を正確に記録していけば、あなたもすぐに降りたくなるだろう!)。

 

2.貯蓄すること

 

3.税制上有利という理由で動いてはいけない。そうした商品は投資対象として魅力はない。(日本にはほとんどないが)企業の税務上の損金を節税目的で商品化したものは、証券会社の手数料を増やすだけだ。

IRAや401(k)などの例外もあると本書では述べられている。

 

4.自分の住宅を投資資産と考えてはいけない。住宅は家族と生活する場所であり、それ以上のものではない。過去20年間、居住用不動産の価格は消費者物価指数ほど上昇しておらず、その利回りは財務省証券以下である。

 

5.商品取引は考えものである。過去10年間、アメリカで商品取引の助言をしてきた業者の実績についてのレポートがある。それによれば何人儲けたか。ほとんどいない。しかし、業者は手数料をもらって儲けている。

 

6.証券会社の担当の人に気をつけなさい。多くの場合、素晴らしい人たちである。しかし、彼らの仕事はあなたを儲けさせることではなく、あなたから儲けることなのだ。もちろん、とても良心的で長年、担当してきた顧客の身になって、質の高い仕事をしてきた人も少なくない。ただ、あなたの担当の人がそうとは限らない。立派な担当者もいるが、なかなかそこまで手が回らないのが実情である(一般に一人の証券会社の営業担当は、資産残高の合計が500万ドル程度の約200人の顧客を抱えていると言われる。彼が年間10万ドル稼ぐためには、売買手数料収入として30万ドルを必要とする。これは、彼の顧客の資産合計の6%にあたる。これだけの額の手数料を生み出すためには、彼は投資家にとって何が必要かを考える暇はない。資金を回転し続けなければならない──それはあなたの資金である)。

 

7.いわゆる新金融商品に投資してはならない。この手の商品のほとんどは、投資家に保有されるためというより、投資家に売るために設計されている。新商品に関して、他の投資家の話にも耳を傾けてはならない(ある新人の漁師が、魚がカラフルなルアーに食いつくのを、感心して眺めていたという。その時、釣り道具屋はこう言ったという。「魚にはそのルアーは売らないよ」)。

 

8.債券は元本、利息が安全だとか、リスクが少ないと聞いて、債券に投資してはいけない。債券価格もほとんど株式と同様に変動するし、さらに債券は、長期運用にとって真のリスクであるインフレに弱い。

 

9.長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動すること。最低10年に一度、できれば毎年それを見直すこと。見直しを先延ばしにしないこと。

 

10.直観を信じてはいけない。うまくいって有頂天の時は、大火傷が待っていると思った方がよい。落ち込んだ時は、夜明け前が一番暗いということを思い出そう。そして、何もしないことだ。売買は運用のプラスアルファの部分にすぎない。

 

 

いかがでしたか。

これまで列挙した言葉はきわめて簡単で、今日の投資家にとっては常識的なものだと思われたかもしれません。

しかし、本書でも述べている通り、単純なメッセージこそ的を射ているということもあり、優れたアドバイスは必ずしも複雑である必要はない、と。

個人的に一番インスピレーションを感じたのは、株価は四半期に一度見れば十分だということ。

長期投資をする上では、全くその通りだと思いました。しかし、当ブログでは四半期に一度運用報告していたらブログの更新がほぼ無くなってしまいます(笑)。

ですので、運用報告は継続して月一でしていきたい所存でございます。

 

また、『敗者のゲーム』にはインフレの脅威と複利の魅力に関しても触れております。

複利運用の力は存じておりましたが、曖昧だったインフレの知識を理解することができたのが大きな収穫でした。 

 

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近頃のソシャレン界隈(特に不動産型クラウドファンディング)は何千万円という規模の募集が始まったら数秒で満額になるくらいには過熱しています。軽くバブルに近いので、それこそ「何かが変だ」という気持ちが『敗者のゲーム』を読んでから芽生えてきました。

ですので、ソシャレンへのウエイトを一旦下げ、インデックスファンドの割合を増やそうと考えております。

 

ではノシ