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精神障害者保健福祉手帳3級を取得しました

おいっす
 
先日、精神障害者保健福祉手帳3級を取得しました。

 
そこで、備忘録としてそれまでの経緯を書いていきます。
もし発達障害の自覚があり、手帳の申請を迷っている方の参考になって頂けたら幸いです。
 
まずは、手帳取得までの経緯を語ります。
これは親から聞いた話ですが、幼少期の頃から発達障害の傾向が強く、様々な医師に診てもらったそうです。
ですが、誰もが発達障害ではないという結論を出されおり、その当時の発達障害の理解が進んでないことが伺えます。
初めて発達障害の理解が得られたのは中学の頃で、スクールカウンセラー的存在の方に療法を嫌々ながら受けたのを覚えています。
自身が発達障害の自覚を持ったのは高校→短大の変わり目の時期にアルバイトを始めた時です。
あまりにも会話が噛み合わない、同じミスを何回もする、目を見て正しく謝れないなど、散々な様子でした。
どうしてこんなに上手くいかないのだろうとネットで調べてみた際に、「発達障害」「アスペルガー症候群」というワードを見つけました。
 
・会話が噛み合わず、相手に上手く内容が伝わらない
・仲の良い友人が少ない、もしくはいない
・感情表現が乏しく、反応が希薄
・急な変更に対応出来ない、臨機応変さが足りない
・指示を正しく解釈できない
・段取りや優先順位が付けられない
 
等々・・・全て当てはまりました。
どうやら私はASD(自閉症スペクトラム障害)の傾向が強いのだと考え、その時初めて親に相談しました。
そして、実は幼少期の頃からそうだったということを知り、ただの勘違いではないのだと確信しました。
確かに、今までの人生で思い当たる節がかなりありました。
元々、自分は他の人より変わった人間だという自覚はありましたが、それが障害とまでは思っていませんでした。
幸い、ADHD(注意欠如多動性障害)特有の片付けが出来ないということはなく、引き伸ばし癖もさほど日常生活に影響は無かったです。
そんな訳で、親に医師を紹介されたのですが、その当時は面倒臭さが上回りしばらく保留という形になりました。(この後めちゃくちゃ後悔します)
短大では幸いにも友人に恵まれ、これといった不自由もなく卒業し、再進学で公務員の専門学校へ行きました。
そこで、持ち前の発達障害が爆発し、色々あって結果鬱になりました。
それでも何とか卒業し、地元の製造業で新卒採用されます。
単純作業なら人間関係に悩まされることは無いだろうと踏んでいましたが、全くそんなことはなく、寧ろ人間関係が最悪な環境でした。
一時期回復しかけた抑鬱が再発し、ここでようやく受診するに至りました。
 
ここまで、私の発達障害ヒストリーを語ってきましたが、ここからは実際に受診から手帳の交付までの経緯を説明します。
 
2018年7月
初診。
自身が発達障害であることとその理由を話す。
 
2018年8月
2回目の受診。
WAIS-IIIという成人知能検査を受ける。
手帳用の診断書を書いてもらおうかという所まで進んでいたが、転職先の職場環境が良好の為、一旦保留をすることに。
 

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この時の結果
 
2019年11月
異動先での発達障害の症状が顕著に現れ、仕事に支障をきたしていることから、医師に手帳用の診断書を作成してもらう。
 
2019年12月
作成してもらった診断書を市役所に提出。
症状はASD/ADHDとのこと。

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実際の診断書
 
2019年1月
市役所から申請が受理された旨の通知が届き、窓口で交付される。この間約1ヶ月。
 
実際に手帳を持ってみての感想ですが、ガッカリというよりも安堵の方が強かったです。
あ、やっぱりといった感じで、仕事や人間関係が上手くいかなすぎてこれはいくらなんでもおかしいんじゃないかとは私自身思っていました。
まあ自覚がある分まだ軽度な方なのでしょう。
手帳を持っていることによるメリットに関しては他サイト様の解説を見た方が分かりやすいので、ここでは個人的に使えそうだなと思った制度を挙げていきます。
 

1.所得税・住民税の控除

これが1番大きなメリットだと思います。
というより、半分これだけの為に手帳を申請しようと思ったくらいです。
控除額の計算は、これまた他サイト様の丁寧な解説があるので端折ります。
私の場合は年間約3万円ちょっとでした。Nintendo Switchに換算すると1Nintendo Switchです。
そう考えると結構な金額だと思います。
 

2.障害年金の受給

これは、私の場合受給される可能性が低いのですが一応挙げておきます。
障害厚生年金の要件は満たしているのですが、如何せん障害の程度が軽いので受給できるかは望み薄です。
まあ、ダメ元で申請はしてみますが、もし通ったなら最低保証でも年間585,100円(非課税)、月額に直すと48,758円ですよ。
すごくないですか。夢のベーシックインカムですよ。
まあどうせ受給されても積立投資の額が増えるだけなんですけどね。
 

3.各交通機関の割引

障害者手帳を持っていれば電車、バス、タクシー、飛行機なんかも割引されます。
私は基本、自家用車での移動がメインなので、あまり恩恵はないと感じました。
仮に都心で住むことになった場合にはフル活用できそうですね。
 

4.各種施設の割引・無料化

美術館や博物館が割引、もしくは無料になる制度もあります。
残念ながら、そういったものにはあまり興味が湧かないので暫く利用することはなさそうです。
噂によると、USJが半額になったりディズニーランドのアトラクションの待ち時間が無くなったりするらしいですね。
 

5.障害者枠での雇用

メリットかどうかは人それぞれですが、障害者雇用という選択肢が増えるというのも1つのメリットと言えます。
先述した障害厚生年金の審査にも通りやすくなる可能性もありますし、周囲の理解がある職場環境を得られるというのは、かなり大きいはずです。
中には周りに知られるのが嫌で隠しながら働いているという人もいるとは思いますが、私の場合、プライドなんて微塵もないのでいざとなったら利用しまくる図太さでやっていきます。
 
今後の予定ですが、現職ではひとまず公にせずに必要とあらば公表していくスタンスでやっていこうと思います。
仮に転職するとしたら、間違いなく障害者枠で探す所存でございます。
 
最後になりますが、ギリ健だからといって諦めている方はとりあえず受診してみて手帳を申請するのをおすすめします。案外すんなり行きますよ。
 
ではノシ