地方在住実家暮らしの資産運用

アマチュア投資家としての心掛け

おいっす

先日から『敗者のゲーム』を読み始めました。ネットでは名著と呼ばれ、評判の高い書籍だったので、投資手法の発見・再認識のために手に取ってみました。

敗者のゲーム〈原著第6版〉

敗者のゲーム〈原著第6版〉

 

本書の冒頭付近で『初心者のための脅威のテニス』という本の内容を紹介されていました。投資と何が関係が?と思いながら読み進めると、非常に参考になる内容だったので記事にしました。

詳細については、実際に本書を読んでいただくことを推奨しますが、ここでは簡潔に説明します。

TRW社(TRW Automotive Holdings Corp.)の著名な科学者であるサイモン・ラモ氏によりますと、テニスには2種類のゲームがあり、1つはプロおよび天才的アマチュアのゲームであり、もう1つはその他大多数のゲームである、と。

さらに要約すると、「プロは得点を勝ち取るのに対し、アマはミスによって得点を失う」という分析結果が出たそうです。

つまり、アマチュアのテニスは自身のミスによる失点がほとんどなので、素晴らしいショットを決めようとするのではなく、ミスの少ない堅実なプレーを目指すべきとされています。

この内容を読んでパッと思い出したのが、私が平行して読んでいる投資漫画『インベスターZ』の話。あらすじは割愛しますが、この『初心者のための脅威のテニス』が作中に秀逸に表現されていました。恐らく作者も本書を参考にされたのだと思われます。

ちなみに、『インベスターZ』は「LINEマンガ」で無料配信されていますので是非とも読んでみてください。投資初心者、経験者問わず誰でも楽しめて、かつ参考になる漫画です。

manga.line.me

インベスターZ(1)

インベスターZ(1)

 

 本作の登場人物である神代 圭介は運動のためにテニスの壁打ちをやっていると言う。理由は後に話すことになるが、成功するには体力が必要なので、成長期に運動をして基礎体力をつけることが大事だと説明している。

f:id:Dette_U:20190504144758j:plain

すると突然、テニス部と試合をして勝つ自信があると豪語します。

f:id:Dette_U:20190504150327j:plain

蓋を開けてみれば、相手のミスによる得点を重ねて勝利してしまいます。

f:id:Dette_U:20190504150456j:plain

試合が終わり勝因を話す場面へ。テニス部の相手はサーブを力いっぱい打つことやライン際に打つことを意識してミスを連発したのに対し、神代は確実に相手のセンターへ返すミスをしないテニスをして勝った、と話しています。

f:id:Dette_U:20190504150859j:plain

神代は『初心者のための脅威のテニス』もしくは『敗者のゲーム』をたまたま知っていて、そのまま実践したのかもしれませんね。

ミスをしない投資を実践するために

上記の事例を参考にし、自分なりの投資スタイルを維持することがミスをしない投資に繋がるのだと私は考えています。

私のような自称インデックス投資家の場合、大暴落が起きても狼狽売りに走らない、他銘柄のトータルリターンに惑わされずにコツコツ毎月積み立てることがミスをしない投資でしょうか。

マチュアテニスのように、勝つために投資をするのではなく、ミスをしない投資を心掛けていきたいです。

 

余談ですが、ラモ氏は実証実験のためにデータを集めました。

それによると、エキスパートのテニスでは、ポイントの80%が勝ち取ったものであるのに対し、アマチュアのテニスでは、ポイントの80%が相手の失点によるものであったという結果が出たそうです。

これは、いわゆるパレートの法則(80:20の法則ともいう)といいます。

 

パレートの法則 - Wikipedia

 

要するに何が言いたいのかというと、こんなところにもパレートの法則が使われているのだなと感心しました。

ではノシ