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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』身の回りから見た10の思い込み(後編)

おいっす

前編から引き続き、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』で書かれている10の思い込みについて、身近なことに関する思い込みを調べていこうと思います。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

 

パターン化本能

パターン化本能とは、一つの例が同じグループの物や人に当てはめてしまう本能のこと。そのため、同じグループの中でもより小さい分類に分けること。例外に気づくこと等が適切とされています。

パターン化本能は誰にでも思い当たる節があるでしょう。海外を取材する映像を見て「そうか、この国ではこれが当たり前なんだな」とつい思い込んでしまうものです。

日本人特有の風潮としては、血液型占いがありますね。血液型なんかで性格を推し量るのはバカバカしいと思いがちですが、なぜか信じる人が多いんですよね。なぜでしょうか。

就活、転職者向けの情報を扱うキャリコネニュースに一つの回答が見つかりました。

news.careerconnection.jp

たしかに、日本人には多様性よりも形式を重んじる文化が根強く残っています。

面白半分での血液型占いは許容できますが、本気で信じていてその思想を他人に押し付ける人がいるのもまた事実。そういった人に流されず、合理的に物事を判断する習慣を身に着けていきたいですね。

宿命本能

宿命本能とは、持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方は決まるという思い込みのこと。しかし、貧困の国なら永遠に貧困が続くということはなく、少しずつゆっくりと変化している。そのことを意識していくことで宿命本能を抑えることができるそうです。

例えば、貧乏な家庭に生まれた子供は、同じように貧乏な人生を送る。といった思い込みが少なからずあります。

最近では、大学無償化が話題になりましたね。

www.nikkei.com

大学で専門技能を学び、選択の幅を広げて収入の高い職業を選べるようになれば、低所得世帯から抜け出すことができるはずです。

このように、社会は少しずつ良い方向へ変化していくので、〇〇だから〇〇ができない。という思い込みは和らぐはずです。

純化本能

純化本能とは、様々な問題を一つの原因と一つの回答を当てはめてしまう傾向のことを言います。そうならないために、自身の肩入れしている考え方や専門分野に固執せず、違う意見の人に比較、検証してもらう。そのように違う分野の人の意見に耳を傾ける事が大切だとされています。

純化本能の項目でも紹介されていますが、「子供にトンカチを持たせると、なんでもくぎに見える」ということわざがあるように、専門知識を持っていたらなんにでも使いたくなるものです。

私自身、株式投資を始めて半年以上経ったこともあって、人並みの金融知識が身に付いたと自負しています。大多数の人は投資なんて興味がないと分かっていながら、ついつい話してしまいがちなことが僅かながらありました。

ですので、少し立ち止まって投資関係で得た知識に固執せず、様々な角度からの切り口で物事を見ること意識していきたいです。

犯人捜し本能

犯人捜し本能とは、なにか悪い事が起きた時、誰かを責めることに気持ちが向いてしまう。特定の誰かを責めていては思考停止に陥ってしまうし、問題の解決にならない。そのため、誰かに責任を求める癖をやめ、問題を引き起こす原因となったシステムに力を注ぐべきとされています。

何処にでもいますよねえ、責任を擦り付けようとする人。犯人捜しをしても何の解決にもならず、また同じ失敗を繰り返してしまいます。

身近な例として、学校によるいじめの問題があります。

www.nikkei.com

https://www.nikkei.com/content/pic/20181025/96958A9F889DE1E4EBE0E6E4EAE2E0E7E3E2E0E2E3EA9180EAE2E2E2-DSXMZO3692466025102018CR8001-PB1-4.jpg

いじめの認知件数が増えたということは、それだけ世間のいじめに対する認識が変わったことが覗えます。

数年前では大した問題だと思われず、揉み消されていたはずです。

このように、正確なデータを調べてみると国内でも少しずつ社会が良くなっていることを知ることができます。

「いじめはいじめられる側にも問題がある」という暴論がありますが、いじめは誰が悪いということはなく、いじめが起きてしまうシステムを見直すことが最善だということを犯人捜し本能から学びました。

焦り本能

焦り本能とは、今すぐ決めることを急かされると、考える力が失われて冷静な判断ができなくなってしまうこと。今すぐ決めなければならないことは滅多にないので、冷静に情報を収集し、正確で重要なデータを見ることを意識するのが良いとされています。

個人的見解としては、焦り本能は適材適所といったところでしょうか。

「結果を出すには今すぐ行動しよう!」みたいな売り文句は度々聞きますが、あながち間違いではないですし、合ってもいないと思います。

私自身、投資を始めた理由の一つに将来への資産形成という目的がありました。投資を始めたこと自体は間違いだと思っていませんが、もう少し情報収集をしてから始めればよかったと思っています。よく分からないうちに資産の大半をぶちこむことのリスクは計り知れないです。それではただの投機です。

世界経済は右肩上がりに推移していると言われていますが、金融業界は複雑なシステムのため正確な予測はできません。

焦り本能から学んだことは、小さく始めることが大切だと感じました。

投資も「まずは小額から」をモットーに普及できればと思っています。

まとめ

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を読んで感じたことは、「木を見て森を見ず」ということわざがしっくりきたことです。

問題を一部分から見て悲観するよりは、多方面から分析して事実を知ることがストレスの軽減に繋がり、人生の役に立つことができるはずです。

今回は身近な事からファクトフルネスを試してみましたが、これを機に習慣化していくことを目指していきたいです。

今後、極度の貧困が解消する国が多くなり、少しでも早く経済成長著しい投資対象の国が益々増えてくることを願うばかりです。

ではノシ